9.恋じゃなくなる日
作詞:KOHSHI INABA
作曲:TAKAHIRO MATSUMOTO
冬の海辺をあてもなく歩いて 二人で貝殻集めて
人もまばらな橋の上のベンチで いつまでも波音を聞いている
言いたいことが からだの奥で渦巻いてるけど
言葉にできないそのことに 今はいらだつこともないよ
うつむくしぐさに孤独の疲れが見えても 何もできなかった
ひきずることでも突き放すことでもない 曇った気持ちを抑えてる
昔によく似た日々が続いている ワインを飲みながら踊って
君の部屋のソファーにもすわった でもけっして昔と同じじゃない
ほんの少し 離れて歩く 傷つかないように
ほんの少し 口数を減らしてる 大事なものなくさないように
冷たい風が僕らを近づける くすぶる想い見透かすように
強い戸惑いを意味のない笑顔にすりかえてまた戸惑う
小さな貝殻にひとつずつ絵を描いて おもいでを砂に埋めてゆく
遠くで響いてる鐘は何かの終りと始まりを告げている
恋という形のために壊れるものがあること
知っているのに会いたくなるのは 恋だから 愛だから それとも
僕らが追ってる夢は本当は 同じものかもしれないけど
恋はいらないとつぶやく僕は ただのひとりよがりだろう
真夜中 舗道で突然その腕を組んできた君はとても綺麗で
そのまま僕はじっと空を見上げてる 恋じゃなくなった日の空を
|